ngem
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✳出会い
付き合う前のナギえまのお話。えま視点。
時間軸的には、まだ路上ライブ辺りの話。


Twitterを眺めていたら1つのツイートが目に止まった。
まじかるここなの100名様限定グッズ…
秋葉原なら近いし、ダメ元で行ってみようかなと思い、私は秋葉原に向かった。

💐「割と余裕で買えてしまった…」

100名様限定グッズは、ここなのとても可愛らしいアクリルスタンドだった。

💐「お〜可愛いな…なんでこれ限定にしたんだろう。普通に売れば絶対沢山売れるのに…ん?」

ちょっと先のところでニット帽を被った背の高い人がしゃがみ込んでいる。
普段はあまりこういう人には声をかけずにスルーしてしまうけれど、なんだか気になって声を掛けてしまった。

💐「あの…大丈夫…ですか?」
💛「…う……」
💐「えっと……」
💛「…うっ……うぅぅ(泣)」
💐「え、あの、その」

ふと見えたその人の顔があまりにも美形すぎるのと、急に泣き出したので狼狽えてしまった。
金髪碧眼。外人の人なんだろうな。

💛「あぁ…アナタは買えたのですね…」
💐「えっ」
💛「ここなの限定グッズです…ワタシの目の前で売り切れました…もっと早く…もう少し早く来ていれば…」

…あぁ、私が限定のショップの袋を下げていたから分かったのか…

💛「おめでとうございます……ワタシはまだまだ修行が足りない様です…」

咄嗟に思った。私はすごく欲しくて来た訳じゃないんだよな…
きっと、この人はこれを目当てに来たんだろう

💐「あ…じゃあ…これ、あげます…」
💛「!?」

もちろんまじこなは好きだが、きっとこの人には負けていると思う。
しかもこれを目当てに来たのに買って帰れなかったら…自分に置き換えて考えただけで寒気がする。

💛「いえ、でも…アナタが早く並んで苦労して買ったものではないのですか?」
💐「家が近くて、ダメ元で来たら買えたものなんです。私よりあなたの方がこの子を愛してくれそうだなと思ったので…」
💛「oh…女神様です…」

……このイケメン…すごいキラキラした純粋な目でとんでもない事言ってないか…?

💐「め、女神様……????」
💛「本当に感謝してもしきれないです…」
💐「あ、いや、その、大切にしてあげてくださいね…えっと…それじゃ!」

外国の人ってあんなにサラッと恥ずかしい事を言えてしまうのか……
恥ずかしくなって足早に逃げてしまった…
いや…めちゃくちゃイケメンだったな………イケメンとの会話ほんと緊張する……

💐「あ、お金…貰い忘れた…まあいいかぁ」


その頃,💛

💛「oh!!!お金を払っていません!!ワタシとした事がなんという失態……オタク用のアカウントで探します……
それにしても、とても親切で分かっているレディでした…
家が近いと言っていましたね。
ここに通えばまた会えるでしょうか…」




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