𝑷𝒓𝒐𝒍𝒐𝒈𝒖𝒆
「はるちよ!荷物持った?」
『おう。早く行くぞ』
「ちょっとまってよ〜」
『ほら、今日は“結婚式”なんだからよ』
𝐶ℎ𝑎𝑝𝑡𝑒𝑟 1
“転校生”
それはきっとほとんどの子供が心躍らせる単語だと思う
もちろん小学生の私もその1人だった
《今日から転校生がこのクラスの一員になる!仲良くしてやって欲しい》
先生がそう言うとひとりの子が扉を開けて入ってきた
金髪の髪が長い子だった
教壇に立つと
『明石春千夜です。苗字が好きじゃないので春千夜って呼んでもらえると嬉しいです』
『今日からよろしくお願いします』と丁寧な挨拶をした
あまりの丁寧さと綺麗な見た目に「綺麗な子だな」と口から出てしまった
それを聞いていたのか先生は
《じゃあそうだな。めるの横の席に座れ》と言った
『めるさんって言うのですね。よろしくお願いします』と微笑み席に座る三途くんを私はずっと見ていた
この時はまだ綺麗な子だなとしか思っていなかったのだろう。
𝐶ℎ𝑎𝑝𝑡𝑒𝑟2
そのまま何もなく日は過ぎていったが最近彼がよく怪我をするようになったと思う